西澤研ブログ
関西大学 環境都市工学部 建築学科 建築保存工学研究室のブログです。 研究室での活動や調査の様子を公開しています。
いまさら卒論紹介08 -その3-
こんな時間に初めまして。西澤研のサボり魔こと社長です。
これでも卒論はわりと頑張ったんですよ。ホントですよ。
ただ今自宅でお手製ジンジャーミルクティーを飲みながら書いております。
ノンシュガーでメタボ対策もバッチリ。まあもう手遅れだけどね。。。
先日の卒論発表会ではなんと最後の最後、大トリを勤めさせていただきました。
どなたでしょうねあの順番考えたの。びっくりですよホント。しかもリハ無し一発勝負。
でもおかげさまでいい発表が出来たと思います。
最後の質問への返答で言いたかった事が言えたので満足です。言ってやった言ってやった。
さて、そんな自分の卒論の話。いまさらながら。
自分の研究テーマは「鎮(ちん)ブロック工法」。
ちんぶろっく?何のこっちゃ?って感じですね。
大正時代に中村鎮(まもる)という方が発明したコンクリートブロック工法だそうです。
正式名称は「中村式鉄筋コンクリートブロック工法」。
長いわ!ってことで中村さんの名前を取って鎮ブロックと呼ばれております。
↑こんなL字型のブロックを組み合わせて建物を作ってしまう工法。
何でも関東大震災でも全然壊れなかったそうな。びっくり。
そして、今回はその鎮ブロックを実際に作って強さを確かめてみようという研究。
実際に残っているブロック↑を頂いてきまして、スケッチしたり水に沈めたり火で炙ったり切ったり潰したり…
と、やりたい放題やってから、そのデータを元に1/3スケールのブロックを再現。
↑こんな感じで173個も作りました。びっくり。しかも一つ一つがツヤツヤで非常にきれい!
この後これを使って梁を作って実験してデータ取って…という感じです。
設計・施工・実験・歴史調査と盛り沢山で目が回りそうな研究でしたが、何とか形には出来たかと思います。
これもひとえに手伝ってくださった皆様のお陰。ありがとうございます!
個人的には、ブロックを使った壁や柱なんかの再現もしたかったんですが…
3回生の皆さん、期待しています♪
ウチの研究室は研究テーマがいっぱいです。
メインの伝統木造建築では、レサ男のように現地調査→構造対策のものや、ピッチー、ヨーコちゃんのように実験から特性を見出すもの。
それに加えて少し変化球なもので、自分のRCの再現実験やのむけんの起震機の開発などなど…
基本的に「歴史的建造物を歴史・構造の両面から評価し、保存対策を練る」というスタンスはありますが、自由度は高いと思います。
これから西澤研へ入る人も、新規・継続にかかわらずぜひ色んなテーマに挑戦してみてください。
今までの常識が覆るような凄い発見が待っているかも…?
何かえらく長くなってしまった。
それでは、またいつか(・∀・)ノシ
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時々研究室の様子や活動内容に関する記事を書いています。
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